繰り返しできてしまうニキビ。保険診療と自由診療の違いは?

繰り返しできてしまうニキビ。保険診療と自由診療の違いは?

初めまして。東銀座駅・銀座駅から徒歩3分。男性の男性器を含むVIO脱毛も女性看護師が施術するメディエス銀座クリニックです。

メディエス銀座クリニックでは1番人気の施術は医療脱毛になりますが、ニキビの治療はメディエス銀座クリニックでも通年で人気の高い施術となります。
いつの時代もニキビで悩まれる方は多いように思います。

最近ではマスクの普及に伴い、ニキビに悩まされる方もさらに増加傾向となっております。

ニキビは正式名称では尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)といい、誰もが1度はできた経験があるのではないでしょうか?

たまにポツっとできてしまうレベルで済めばいいのですが、中には顔中に大量にニキビができてしまったり、治ってはまたニキビができてを繰り返す場合もあります。

近年ではニキビで皮膚科を受診することも珍しくはなく、多くの方が皮膚科に足を運んだこともあるのではないでしょうか?

またこれから、ニキビに悩み、皮膚科に行ってみようかと考えている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では繰り返してしまうニキビ、なかなか改善しないニキビの治療を受けに皮膚科を探してみた時に、保険診療と自由診療のニキビの治療は一体何が違うのかをまとめていきたいと思います。

これからニキビ治療を考えている方の何か参考になれば幸いです。

女性の顔

ニキビってなんでできるの?

通常、人間はおおよそ28日間の周期でターンオーバーといって下から上に新しい細胞を押し上げて、1番上の角質層を剥がすというサイクルを繰り返して行っています。

しかし、加齢や紫外線、代謝の低下などが原因、もしくは皮脂の分泌が過剰に出てしまうなどし、角質が厚くなってしまったり、剥がれられないと毛穴を蓋してしまい、毛穴の中で皮脂が溜まり炎症してニキビになります。

ニキビができてしまう原因は人それぞれ、実に様々です。

なのでニキビ治療で重要になってくるのは「自身は何が原因でニキビができてしまうのか」その原因を理解し、原因に対して対処していくことが大切になります。

保険診療ではどんな治療ができるの?

ニキビの治療は「保険診療」が適応になります。

保険診療の皮膚科を受診し、保険証を提出しての治療のため、比較的安価で治療できることが保険診療の魅力です。

保険診療での主な治療方法は「飲み薬」と「塗り薬」になります。

ニキビに対して処方されるお薬は受診するクリニックにより様々ではありますが、保険診療のためどのクリニックにかかっても処方されるお薬にそこまで相違がないことが多いです。

ニキビに対してよく処方されるお薬は下記です。

抗生物質の処方

①ルリッド

ルリッドはマクロライド系抗生物質で細菌感染による炎症に効果があります。
有効成分のロキスロマイシンが細菌の蛋白質合成をブロックすることで細菌の増殖を抑制します。

②ミノマイシン

テトラサイクリン系抗生物質で細菌の蛋白質合成を阻害する働きがあります。
症状が進行し、赤ニキビや化膿ニキビが悪化しそうな時に用いられることが多いです。
副作用としてめまいや吐き気を起こす場合があります。
また歯牙形成期にあるお子様には使用不可となります。

③ビブラマイシン

ミノマイシンと同様、テトラサイクリン系の抗生物質で作用機序はミノマイシンと同じです。
ミノマイシンよりもめまいの副作用が少なく使いやすいお薬です。

④ファロム

1985年にサントリー株式会社が開発した世界初の経口ペネム系抗生物質です。
1997年から発売が開始されたのでまだ比較的歴史の浅いお薬です。
アクネ菌の殺菌作用があり赤ニキビに効果を発揮します。
抗体がつきにくいため最近は処方してくれるクリニックが増えています。

抗生物質は服用し続けると抗体がついてしまうことが多く、抗生物質を服用し続けると効果を感じなくなることがあるため、長期に同じ抗生物質を服用することはおすすめできません。
しかし、抗生物質はニキビに対して効果を発揮する可能性が高いため、ニキビに悩まされている方はまずは抗生物質を服用することを個人的にはおすすめしています。
抗生物質は早ければ1週間〜2週間くらいで効果を感じてくる方が多いです。
最低でも1ヶ月は服用して様子を見ることがおすすめです。

ビタミン剤の処方

①ビタミンC

アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムという2つの有効成分が含まれています。
アスコルビン酸はビタミンCの化学名です。
アスコルビン酸のもつ美肌効果をパントテン酸カルシウムで高めたものがシナールです。
どちらも体内にもともと存在する物質なため副作用のリスクがなく安全に服用できます。
ビタミンCは水溶性のビタミンのため多く摂取しすぎたとしても、体外に排泄されるため過剰反応も起こりづらいといわれています。
ニキビに対しては皮膚の炎症の改善効果が見込めることで処方されることが多いです。
ニキビ改善効果の他にも、シミ、シワの改善、コラーゲン増殖効果など様々な美肌効果が期待されます。

②ビタミンB2

ビタミンB2は皮脂の代謝を促し、皮脂分泌を適正な量にコントロールする作用があります。
ビタミンB2が不足すると皮脂分泌が多くなり、ニキビができやすくなります。

③ビタミンB6

ビタミンB6は蛋白質の代謝を促して皮膚や粘膜などの再生を助けます。

塗り薬の処方

①ディフェリンゲル

アパダレンという成分で角質を剥がすピーリング作用があります。
ニキビ初期の面ぽうに効果を発揮します。
また使用することで面ぽうができにくくなります。
使用すると乾燥・皮むけ・ヒリヒリする・赤くなるなどの症状が出る方がいますが、使用を続けることで改善していくことがほとんどです。
妊娠中は使用できません。

②べピオゲル

過酸化ベンゾイルという成分でニキビの原因菌が増殖することを防ぎ、炎症ニキビの改善、毛穴つまりの改善などの効果が期待できます。
使用した際の副反応は①と同様あることがあります。
また色の濃い衣類、髪の毛の脱色作用がありますので衣類や髪の毛につかないように注意する必要があります。

③エピデュオゲル

アパダレンと過酸化ベンゾイルの2種類の成分が配合されたものです。
①と②同様の副反応は強くです可能性があります。

④デュアック配合ゲル

過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンが配合されたものです。
クリンダマイシンはリンコマイシン系の抗菌剤です。
この塗り薬は赤ニキビや黄ニキビなど炎症のあるニキビに使用するもののため、予防的に外用する場合はディフェリン、べピオ、エピデュオに切り替えが必要です。

⑤アクアチムクリーム

ニューキノロン系の外用抗菌薬です。
ニキビや「とびひ」などの皮膚感染症の治療に使われます。

⑥ダラシンゲル

リンコマイシン系の外用抗菌剤で細菌が増殖するために必要な蛋白質合成を阻害することによって抗菌効果を示します。
ニキビを悪化させるアクネ菌の増殖を抑え、赤ニキビなどの炎症ニキビに効果があります。

⑦ゼビアックス

キノロン系の外用抗菌剤で細菌のDNA複製を阻害することによって殺菌効果を発揮します。
炎症を起こした赤ニキビや細菌感染症の治療に用います。

漢方薬の処方

①十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

皮膚の化膿や腫れ、赤みを抑える効果があります。
炎症のあるニキビに有効です。

②排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

赤みの強い炎症性のニキビ、膿をもったニキビに効果的です。

③清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

熱や炎症を抑える効果があります。
赤みのあるニキビに効果的です。

④荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

化膿を繰り返す慢性的なニキビに効果的です。

⑤桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

赤ら顔やのぼせやすいのに足が冷えるなどの症状に効果があります。
女性の生理前のニキビに効果的で生理痛の改善にも用いられることがあります。

⑥桂枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんかよくにん)

消炎効果や体内の水分量を整える作用があり、ニキビだけでなく肌荒れやイボに効果があります。

⑦当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血液のめぐりを良くして身体をあたためる効果があります。
生理不順や生理痛の改善、生理前のニキビにも効果的です。

⑧加味逍遙散(かみしょうようさん)

イライラや不安などの心身の不順に効果的。
血液のめぐりの改善効果もあります。
生理不順や更年期障害を改善し、生理前のニキビにも効果があります。

このように保険診療のニキビ治療は内服と外用薬の処方で行います。
保険診療はあくまでお肌をきれいにすることがゴールではなく、病変の治癒が目的となります。
そのため、例えば凹みのあるニキビ跡や赤みの残るニキビ跡の治療は保険診療外となります。
保険診療の役割には「見た目の改善」は含まれていません。
炎症しているところを治療する、痒みを取り除くなどを目的とした治療が保険診療になります。

自由診療(美容皮膚科)ではどんな治療ができるの?

自由診療は保険診療とは異なり、わかりやすく表現するならば「見た目の改善」を目的とした治療がメインになります。

保険診療である程度ニキビは改善したが、見た目をもう少しきれいにしたいという方の受診がおすすめです。
最初から保険診療を受診せずに自由診療を受診する方も多くいらっしゃいます。
それが間違いだとは考えませんが、せっかく保険が効くならば、保険診療を一度受けてみるのもありなのではと個人的には思います。

実際、メディエス銀座クリニックには保険診療を受けずに受診される方も多くいらっしゃいます。

実際にニキビの状態を拝見し、ある程度のところまでは保険診療でも改善が見込めそうな場合はそのようにお伝えしています。

保険診療よりも自由診療の方が効果が高いと考えている方も多いのですが、あくまでも現状できているニキビに対してどの治療がご自身にあっているかを見極めて治療することが最も大切です。

①ケミカルピーリングとイオン導入

自由診療を受診するとだいたいの確率で「ケミカルピーリング」をおすすめされる場合が多いと思います。
ニキビ治療といえば「ケミカルピーリング」と言っても過言ではないのでしょうか。

ケミカルピーリングと一言に言っても種類は様々でたくさんのピーリング剤があります。
メディエス銀座クリニックでは30%サリチル酸マクロゴールというピーリング剤を採用しています。
血中に吸収されることなく角質を拭うことができる安全なピーリング剤です。

メディエス銀座クリニックではピーリングに通院する間隔も大切だと考えています。
たくさんやればいいというものでもないですし、かといって通院間隔があきすぎるとなかなか治療効果を発揮しない場合があります。
個人のお肌の状態を診て判断していきます。

ピーリングだけで治療を終えてしまうと、お肌が乾燥してしまい皮脂分泌が活発になる場合があります。
そのため、メディエス銀座クリニックではピーリングとイオン導入はセットでおすすめしています。

イオン導入は微弱電流を利用し有効成分をお肌の奥まで浸透させる施術です。
通常塗布の50倍以上浸透するといわれています。
薬液はお悩みに合わせて選ぶことができます。

②レーザーフェイシャル

レーザーフェイシャルはアレキサンドライトレーザーを使用した施術になります。

アレキサンドライトレーザーは医療脱毛に使用されるレーザーで有名ですが、ニキビ改善にも実は一役飼っています。

レーザーフェイシャルは受けることで脱毛効果もあり、ニキビも改善する治療のため人気が高い治療となります。

3週間〜4週間に1度通院していただき、最低6回が推奨回数です。
ニキビの状態にもよりますが平均して3回目以降からニキビに対して効果を感じる方が多いです。

レーザーフェイシャルには脱毛効果はもちろん、皮脂腺などの皮膚付属器の非可逆的な破壊や現象が起きることでのニキビの改善、アレキサンドライトレーザーの熱エネルギーによる殺菌効果があります。

メディエス銀座クリニックではニキビに対してのレーザーフェイシャルに合った照射方法、ショット数など配慮して行っています。

③低容量ピル・スピロノラクトンの処方

女性のいわゆる「大人ニキビ」にはホルモン治療が有効である場合が多いです。
戦後の女性は出産年齢も若く、栄養状態も今に比べ悪かったため、生涯の生理の回数は平均40回前後だったというデータがあります。
現在は生涯生理回数は平均450回あるといわれています。
女性の社会進出や、晩婚化、出産年齢の上昇など様々な理由がありますが、現代の女性はホルモンバランスの乱れを起こしやすい環境にあることが多いと考えています。

特にあごやフェイスラインなど、男性でいうところの髭が生えている部位にニキビがたくさんできてしまう方はホルモンバランスの乱れによるニキビの可能性が高いように感じます。
このような方は低容量ピルの服用でニキビが落ち着く方が多いです。
また低容量ピルの使用だけではニキビが落ち着かない場合、スピロノラクトンを併用することで改善されることも多いです。
スピロノラクトンは血圧改善の治療薬として使用されますが、副作用に男性ホルモンの低下という作用があります。
その副作用を目的としてニキビ治療のために服用します。
低用量ピルとの併用を推奨しています。

④ダーマペン

基本的にはニキビ跡の治療に使用することが多いですが、ニキビの治療に適応になる場合もあります。
ダーマペンは電動ピストン運動によって16本の極細針を皮膚に当てて表層を削ることで肌の創傷治癒力を上げてコラーゲンを増殖することでお肌を再生させる治療です。
ダウンタイムといって、顔が赤くなったり、かさぶたになる、乾燥するなどの症状がでる期間がある少しアグレッシブな治療になります。

⑤エンビロンの使用

エンビロンは南アフリカのDrデスフェルナンデスが開発したトレチノイン、レチノール(ビタミンAを使用した化粧品です。
ビタミンAはニキビ改善効果が大変高く、近年、美容皮膚科治療の中ではかなりメジャーで人気の治療です。

数々のビタミンAの化粧品はありますが、メディエス銀座クリニックではエンビロンを採用しています。

ビタミンAは使用量や濃度によって効果やダウンタイムが異なります。
エンビロンは少しずつビタミンAを皮膚の中に入れていくため、A反応という皮膚が赤くなってしまったり、皮が剥けてしまう症状をなるべく起こさせることなくビタミンAを皮膚の中に入れていくことができます。

このように自由診療はあくまで見た目の改善に特化した治療を受けられることが特徴になります。

お薬

症状がひどい場合はご相談ください

ニキビができてしまう原因は人によって実に様々です。
保険診療でも、自由診療であってもご自身のニキビに合わせた治療方法を選択しなければ、ニキビを完治することが難しい場合がほとんどです。
普段、カウンセリングをしていても間違ったスキンケアを取り入れていたり、お肌に良いと思ってやっていることがニキビ悪化の原因になっていたという症例も多く見かけます。
たくさんの情報を仕入れることができる時代なので、一体どの治療が自身に合っているのかわからなくなることもあると思います。
メディエス銀座クリニックではお客様に合った治療法、スキンケア、生活習慣で気をつけることをご提案いたします。
ニキビでお悩みの方はぜひお問い合わせください。
chikaライター紹介
2010年 看護師免許取得救急救命外来、脳神経外科を主に経験
2015年 都内美容皮膚科看護師長
2017年〜現在までメディエス銀座クリニック看護師長として勤務
美容皮膚科治療を中心にメンズ脱毛業務も担当
脱毛カウンセリング実績2000件以上
脱毛施術実績3000件以上
現場経験からお客様に有益な情報を発信したいという想いから美容皮膚科コラム・脱毛コラムを発信
<取得資格>
ACLSプロバイダー
エンビロンプライマリーディプロマ
日本化粧品検定 コスメコンシェルジュ